1. 線の引き方

横線
(1) 横線
左から右へ線を引きます
順序は上から下へ
斜め線
(2) 斜め線
左から右へ線を引きます
(右上り線・右下り線 共に)
順序は上から下へ
縦線一般部
(3) 縦線 一般部
下から上へ線を引きます
順序は左から右へ
縦線図版右端部
(4) 縦線 図版右端部(三角定規がのらないため)
上から下へ線を引きます
順序は右から左へ
ポイント

線を引く方向は、左から右、下から上が基本形。
(4) はペン先と定規の当り方が基本形と異ってしまいます。
(3) が正規の引き方ですが、 (3) と (4) は慣れている方で早さを重視しましょう。
線を書く順序は、描いた線の上を定規がなぞらないようにします。
これは、描いた線の上を定規が通ることにより図面を汚さないようにするためです。
また、太線を描いた後などは、小まめにハケ等で鉛筆の粉をはらうようにしましょう。

2. 線種・線幅と描き方

線種,線幅
ポイント

線種は、4種類だけで十分です。
線幅は、実線を太線と細線の区別がしっかり表現できるようにしましょう。
補助線は、自分が作図するための目印です。目立たない程度に引きます。

太線の書き方
太線はなるべく立てて力を入れて描きます。
一回で均一に太い線が引けない場合は
何回か往復して均一な太さにします。

↓このように回しながら描きます

細線の書き方
細線はペンを45度ほど傾け回しながら描きます。
(細くて、くっきりした線を引く)
(筆圧がなく薄い線は NG。)
ポイント

太線は 0.7 mm 芯の直径の幅で線を描く。
細線は 0.7 mm 芯を慣れるまでは、余分の紙などを使って芯をとがらせて、シャープペン自体を回しながら描きます。

3. 合格図面を描くのに迷わないために

課題問題文の設計条件・面積・特記事項などを忠実に守り、法規違反のない図面をかけば、必ず合格します。(構造的な理解も必要。)

  1. 各々資格学校での教え方が違っても、判断の基準は上記として考えると、理解し易い
  2. 本試験で、いままで聞いた事のない表現により、出題された時、上記を思い出して解答すればよい
  3. 課題問題文を忠実に守るとは、一語一句逃さず従うということ。毎回同じであると読みとばしている特記事項などにヒントがある。

例えば大手の資格学校や市販問題集にクイ違いがあった時、上記のルールに従い[課題問題文の設計条件・面積・特記事項などを忠実に守り、法規違反の ない図面]を描いている限り、両方正解です。迷わず自信をもって判断してください。